車検が切れた車、どうする?
- ついうっかり
- 長期の入院
- 海外出張
様々な理由で車検が切れてしまう事があります。
車検が切れるとは「車検の有効期限が終了してしまうこと」、「有効期限内に継続検査を受けなかった状態」を言います。
車検が切れた車は道路を走る事は出来ません。
再度、車検を受ける必要があります。
車検が切れた状態で道路を走ると
- 無車検車運行(道路運送車両法違反)
- 自賠責保険に加入していない車で公道を走行(自動車損害賠償保障法違反)
と二つの法律違反を侵す事になります。
免停などの行政処分はもちろん、高額の罰金刑や懲役刑で交通刑務所に収監される可能性もあります。
車検を通すには整備工場や陸運局支局まで車を運ぶ必要があります。
いくつかの方法がありますのでご紹介します。
自分で運ぶ 仮ナンバーを使用
お住まいの市町村から「自動車臨時運行許可」(仮ナンバー)の貸与を受ける事が出来ます。
これは車検が切れた車をディーラーや整備工場に運ぶ目的で臨時に貸与されるナンバープレートです。
仮ナンバーは陸運局ではなく市町村役場から借り受けます。
費用は市町村によって異なりますが、1,000円未満が一般的です。
役所に行く手間はかかりますが、もっとも費用がかからない方法と言えます。
自賠責保険には加入する必要がありますが、次の車検と合わせて加入すれば良いので余分に費用はかかりません。
必要書類 車検証、自動車損害賠償責任保険の証明書原本、免許証、印鑑
上記以外の目的に使用した場合や貸与期間を終えても返却しなかった場合などは「懲役や罰金などの刑が課せられる事があります。
業者に依頼する 回送ナンバーを使用
ディーラーや整備工場の中には回送運行許可番号標(回送ナンバー、ディーラーナンバー)と呼ばれる未登録の車や車検切れの車を移動させるための一時的なナンバーを陸運局から貸与されている業者さんもおられます。
そういった業者さんでは車検切れの車に一時的に回送ナンバーをつけて公道を走行する事が出来ます。
業者に依頼するため回送費用はかかりますが、手間がかからないというメリットがあります。
また、業者さんは回送ナンバー名義で自賠責に加入しているので、回送の為に事前に自賠責保険に加入する必要もありません。
車検見積を取るときに、回送費用も見積もってもらい、回送してもらうか、自分で運ぶかを決めても良いでしょう。
業者に依頼する 積載車を使用
車検切れでしばらく乗っていない場合、バッテリー切れなどでエンジンがかからないケースもあるでしょう。そういった場合は積載車(車を運ぶための車)で整備工場まで自動車を運ぶ方法もあります。
車検の切れた車で道路を走らないので問題はありません。
積載車の費用がかかりますので、出費は一番大きくなります。