引越などで車庫証明を届け出ていない場合、車検に影響しますか?
就職、転勤、進学などで引越をした場合、本来は自動車の車検証も変更しなければなりません。しかし車検証の変更には新しい住所での車庫証明が必要になります。
申請にかかる時間や費用の問題でついつい先送りになっている…..実はよくある話なのです。
もちろん、車検証の所有者や使用者に変更があった場合は速やかに届け出しなければいけませんが、車検に関しては影響はありません。
車検時に必要な書類
車検時に必要な書類は
- 自動車検査証
- 自賠責証明書
- 納税証明書
となります。
厳密には「点検記録簿」も必要ですが、業者さんに車検を依頼する場合は業者さんで作成してもらえます。
つまり、住民票も運転免許証も必要ありませんので、車検証の住所と現住所が異なる事が書類上ではわからない仕組みになっています。
実際、車検証の所有者や使用者が旧住所のままでも問題なく車検は通ってしまいます。
車検証の住所変更をしないと困る事
車検証の住所変更をしないままでも車検には通りますが、手続きをきちんとしておかないと色々とトラブルも出てきます。
まず、自動車税の納付書類は車検証の住所に届きます。
届け出しておけば郵便局が転送してくれますが、一定期間を過ぎると届かなくなります。
また、車庫証明(自動車保管場所証明)は「自動車の保管場所の確保等に関する法律」に基づき義務付けられています。守らないと罰則の対象になります。
- 虚偽の保管場所証明申請:20万円以下の罰金
- 軽自動車保管場所の不届・虚偽届出:10万円以下の罰金
車庫を持たず道路に駐車している場合は
- 道路を車庫代わりに使用:3ヶ月以下の懲役または20万円以下の罰金(減点3点)
- 道路における長時間駐車:20万円以下の罰金(減点2点)
とかなり厳しい罰が待っています。
車庫に関する違反などは、車検などの手続きではなく、通報などで発覚するケースがほとんどです。
住所が変わった場合は速やかに手続きをしておく方が無難です。